さみしい女は野菜を植える 

〜たたみ2畳のベランダファーマー〜
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非常識の育て方

ブロッコリーチルドレンが順調に育っておる模様。
ういやつ、ういやつ。。。
今週末くらいには2回目の収穫できそうですかね。

しかし、こちらのシークワーサーは
相変わらずの見事な狂い咲きっぷり。
同じ点から2つも3つも花がつくので
息苦しそうに咲いています。

もはや枝でなく幹から直接花がつく輩まで出てきて
手のほどこしようがないってこういう事ね・・・

愛読書『Planted』の刊行記念トークショーに行ったところ
いつものベランダー乙女部部員に加えて
園芸マスターM様がおいでだったので、聞いてみたのだが

「あきらめるか、介護するつもりで面倒見るかだね」
と言われ、ようやく覚悟を決める。
沖縄生まれのシーさんよ、こんな寒いとこで申し訳ないが
ワシが最期まで見守るから、無理せず長生きしてくれろ。

ところでこの『Planted』、今回が休刊号だったのだが
どうも定期的にイベントをやっていたらしい。
知らなかった〜もっと早く行けばよかった〜!

編集長のいとうせいこう氏を含めた首脳陣の制作裏話や、
漫画家のしりあがり寿氏、カリスマ育種家の竹下大学氏など
そうそうたるメンバーの話はどれも興味深い話ばかり。

森と文学といえばこの人!
ノーベル賞作家・大江健三郎氏の自宅取材の話。
(大江サン、世界中の葉っぱをコレクションしてるらしい)

インタビューしたいとうせいこうサンが、
大江サンが好きすぎて原稿を書けずに悶えたこと。

クリエイティブ・ディレクターで編集者のルーカスB.Bさんが
放浪の詩人ナナオサカキさんを口説き落とすために
2日間長野の森で寝食を共にして取材を許されたこと。
(いまどきそんな編集者っていないよなあ〜)

そのナナオさんが発売直前に急死され、
インタビューでの写真が遺影に使われたこと。

新しい植物を作り出す、という育種家の仕事のはてしなさ。

そして、しりあがり寿さんの田舎の森をすべり降りると
ふもとに火葬場があること(笑)
いろんな話で盛り上がりましたが、いちばん共感したのは

「植物って癒されますよね、と言われるとカチンとくる」
という、いとうサンの言葉でした。
激しく賛成。

癒される、と感じるのはきっと
植物とその人が「関わってない」からじゃないですかね。
だって実際に育ててみなさいよアータ、
植物ほどわけわからんものはないですから。

いとうさんの言葉を借りますれば、

「人間なら話せばわかるってできるけど
植物は話してもわからないわけでしょ。
対話ができない。常識が通用しない。
それでいて放っておくと勝手に伸びちゃうし
世話しても勝手にしぼんじゃったりする。

髪と爪って、勝手に伸びちゃうものだから
人間は恐れを感じるんですよね。
植物も同じ。髪と爪と植物。

蔓(つる)という字で、蔓延(はびこ)ると読むくらいですから
昔から人間は植物に対して畏敬の念を持っていたはず。
こわいですよ、植物は。
でもそのわけわからなさ、非常識さが面白い」

自分で育てるようになって、
年々その恐ろしさや奔放さにハマっている赤メガネ。

余談ですが、イベントでは植物業界?の関係者も
たくさんいらしたようで、いろいろ現状を聞きました。

この経済危機によって、お花を買う人が
本当に激減しているらしいです。
景気が悪くなったら、最初に削られる・・・
花がそうなら、他もそうでしょう。
出版なんてまさにそうだもんなあ〜

写真はちょうど1年前、取材先でいただいた
キリンのプリムラ、プリムレット。
もう作られていないそうです。

手入れしてなかったもんで、あまり元気ないですが
反省して大事に育てていかねばなあ〜。。。。

いろいろ感じるものが多かった週末です。
| 赤メガネ | ベランダ小咄 | 14:56 | comments(4) | - | - | - |
賛成っーー!!
全くもって、癒されない...

いっつもいっつも、何してくれちゃってんのよって感じだし。
一度でイイから思い描いた様に育ってもらいたいもんです。

まともに世話してから言えっ!!って
野菜たちに言われそーですけど...
| けんいち | 2009/02/01 9:29 PM |

>>けんいちさん
いやーホントにそうですよね。
自分のへたくそさは棚に上げて、
長年農業やってる人ですら毎年違うって言ってるんだし、
と言い訳して生きてます。
| 赤メガネ | 2009/02/03 6:17 AM |

『Planted』は面白そうな本ですね。いとうせいこう氏が編集長だったとは意外でした。
ビートたけしの弟子みたいな人だと勝手に思っていた人です。(たけし軍団の一員)違うようですね。(笑)『夜霧のハウスマヌカン』の作詞家!あの作詞は面白い。
イマイチどんな本か解らなかった。エコロジー雑誌かと思っていました。
最近のオーガニックは商業に則ってるから。イマイチ不審。でも本として内容が濃い感じなので読もうかな。

大昔遠縁の伯父さんが大学で植物の品種改良をしていた人がいました。
その今は亡き伯父が品種改良した花の植木を花屋で見ると思います。彼は亡くなっても植物は現存する。
植物の強さは人間の比じゃないですよ。

その割りには上手く花が咲いてくれなかったり実がならなかったり、植物自体は長生きだから人間のスタンスには中々つきあってくれない。結構意地悪だったりする。

無農薬で育てる薔薇が今流行ってるけれどそれはもう大変。
私はエコロジーじゃないから少しは使っちゃう。(笑)それでも虫がつく。下手だしなぁ。(笑)笑ってごまかすよ。あはは。

今地方の公園などで花を植えた公園などが流行ってて何処も彼処も花を植えて人を呼んでる。それは公共施設を作っても人が来ないからであって、植物を植えるイベントは低コストで出来るから流行ってるそうな。公共事業自体今は流行らない時代だし、金銭的に楽で人気を集めてるから植物なんでしょうね。それを眺めるだけなら癒される。咲かせるとなると…疲れる。
でも私は庭に香が良い薔薇の種類を選んで植えてるのですが春の宵に庭に出ると薔薇の香りが漂ってきて、癒されると呼べなくもない。香りの力は凄いですよ。良い匂いのラーメンが食欲をそそるように。(笑)








| mamarin42 | 2009/02/03 8:35 AM |

>>mamarin42さん
「いとうせいこう」と聞いて「夜霧のハウスマヌカン」を思い出すとは、なかなかマニアックですね(笑)
いとうさんは近年ベランダーとして有名なんですよ。
(講談社エッセイ賞受賞の「ボタニカル・ライフ」おすすめです)

実践的な園芸情報はほとんどないですが、
植物と暮らすライフスタイル(主に都市部)を標榜する雑誌と言えばいいのかな?
たぶん園芸好きよりサブカル系の人のほうが好きかも。
近いうちに別の形で復刊をめざすといとうさん達は言ってましたんで
あの感じだと、ホントにすぐ出るのかも。

伯父様の話、素敵ですねえ〜。
新しい植物が生き残っていくのって、
10年100年単位の壮大なスパンなので
頭がくらくらしますねえ。

ちなみに私もエコロジーではないので
無農薬なんて口が裂けても言えません。
| 赤メガネ | 2009/02/05 9:18 AM |











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