さみしい女は野菜を植える 

〜たたみ2畳のベランダファーマー〜
何も言えなくて…ナッツ
 
もうほんとに今さらすぎて何も言えねえでもやっぱり言わせておくれよ

あけおめことよろ〜

いけませんね、めっきり更新が月1ペースになってます。
今年はもう少し書く時間を確保したい。いやマジで。
そんなこんなで今年もゆるりとよろしくお願いいたします〜m(_ _)m

それにしても、トキヨはすんごい雪でしたねえ。
こんなに短時間でこんなに積もったのは、何年ぶりでしょう。

最初は写メってたりしてヤイヤイしてましたが
あまりの積もりっぷりにだんだん心配が増して
最後は木や枝に降り積もる雪をふりはらったりして
結局1日中ベランダと部屋を行ったりきたり。。。

まあそんなことはいいんです。
問題はタネですよ、タネ。

去年、冬の間に育苗する楽しさを覚えてしまった私としては
菜園仲間の皆さんが夏野菜の種まきを続々と始めたのを見て
わじわじ〜もじもじ〜としてまいりましたの!

なので、タネを買いに行こうとお出かけしたわけなんですが。
ほら、冬ってね、お腹すくじゃない?
冷え性ってのもあるし、なんかね、こう、
体温維持のためにお腹がすくわけですよね?  ね?  ね??

なので、たまたま家にあったコレをね、
トートバッグの中にしのばせていたんです。

ナッツ&クラッカー。

え? あるよね家にこの時期? 正月みんな飲むしさ?

包装をはぐと、プラコップにナッツがぎっしり入っているんだけども、
上部にフタがついていて、逆さにすると浅めのお皿に変身。
そこにナッツを入れてつまめる、という優れものなんですわ。

これが半分くらい残っていたので、どこかでつまもうかー
と思いながら出かけたのです。

こういうのを虫の知らせって言うんですかねえ。
買い物の途中でハタと気になってバッグに手をつっこんでみると・・・



フタが取れてカップがからっぽということはですよ、
つまりその中身は・・・



マイガーーッッッ"!!!


このまま買い物を続けることもできず、
ダッシュでトイレに駆け込みバッグの中身を取り出す。
案の定、すべての荷物がナッツと塩まみれに。。。(泣)

どうしようもないので、大変申し訳ないのですが
トイレのゴミ箱にナッツ&ソルトをボッシュートさせていただきました。



でもね。
ほら、よく偉い人とかが言うでしょ。



ナッツは生き物ってね





あんまりピチピチいきがいいもんだから
ナッツがコロコロンとね、
せまーいドアの隙間からね、
世界に飛び立っちゃったわけですよ。



ドアをはさんで無言の対話。


しばらくトイレを出られなかったのは言うまでもありません。。。

というわけで結局タネは買えずじまいですが
そんな私を今年もよろしくお願いします(オイ)
| 赤メガネ | ベジーな人々(マンガ風味) | 21:42 | comments(5) | - | - | - |
10年目のその日、わたしは子羊になった。
さてさて、
あんなこと
こんなこと
そんなことがありまして、
隊長の怨念種(もはや妖怪レベル)を畑にまくことに相成りまして。

不肖・赤メガネ、はからずも夢にまでみた

畑デビュー

を果たすことになったのであります。
なんだかわかんないけど、ありがとう隊長!
そしてありがとう、メシアT氏&Naomiさま!

詳細はNaomiさんがブログに書いておられます
種をまかせていただく以上、全力でお手伝いさせていただきたく、
はりきって畑まで出かけていったのでありました。

折しも、その日は9月11日。
「あの日」から数年は追悼の日としていました。
その後は、自分を振り返る日としていました。

そして今年は、種をまくのです。
新しい人たちと、新しい畑で、新しい種をまく。
これ以上ふさわしい日はないんじゃないかと思うのです。



というわけで、狸農園です。
いや別に放置していたわけでありませんよ、
この猛暑の中であっちゅーまに草ぼーぼーになったらしいです。

まずは、草をむしりつつ、種をまくための土おこし。
その後、畝をたてます。

そして隊長畝、セッティング。
もちろん全部はまけませんけどもね、まだね、
ちょっとずつやっていきますよ。

しっかし、畝を立てるって
「やさいの時間」を見ながら憧れてたんですけども
あんがい難しいのねん〜ちっともきれいにならない!
くったくったな仕上がりにガックリです・・・

ホントは一角ぜんぶ耕すはずが、
あまりの暑さにヒーヒーいいながら
「きょ、今日はこのくらいにしてやろう・・・ゼイゼイ」
なんてな感じで、完成したのは畝4つ。

畑って意外と重労働・・・

それにしてもですね、なんたって畑デビュー、農業デビューなわけですよ、
おまけに超運動不足なわけですよ、
そこにいきなりクワなんかもっちゃったりすると

人はへっぴり腰になる

ということを初めて学びました。


とにかく腕と背中痛になると
翌日仕事で使い物にならなくなるので
それだけ危惧して守りに入った結果のこのザマ。

(腕力使わず遠心力で、力を抜いて遠心力で・・・)

とブツブツ言いながら作業した結果
翌日どうなったかというと


まさかの
内股責め

たぶんおかしな恰好でふんばったからだと思うんですよねえ・・・

最初痛みを感じた時は

「おや?翌朝こんな筋肉痛なんて
ヤダあたしったら若さアピール?

とかひとりでムフムフしたのですが、
次第に痛みは激化していき、軽くガニマタ状態。
そしてついに夕方には


この痛み、どっかで感じたことあるなあ、と思って
よくよく考えたら、アレですよ。

乗馬ですよ。
内股にキュッと力入れたがためにくる激痛。

これはひょっとしてアレですね、畑仕事は
「ジョーバ」レベルのダイエットになりますね。
加齢によって最も筋力が衰える「内股」
アンチエイジングにもひと役買うのでは??

いやアンチエイジングとか言ってる場合じゃないですよ
その前に見直さなければならないことがありましたよ。


ヒャダ、

どこのオッサン???
(photo by Naomi)


いくら動きやすいからって油断しすぎ、オレ!

これはもう少し「農ギャル」的な恰好にすべきではないか、
とNaomiさんとそっと話し合った日曜の午後でありました・・・


| 赤メガネ | ベジーな人々(マンガ風味) | 22:09 | comments(9) | - | - | - |
本当にあった怖〜い話・最終編
こんにちわ。あなたの稲ワラ淳二です。
怪談シーズンもいよいよ終わりにさしかかっておりますが
こちらはまだまだ現役ホラー。

手にする者を「種まけオバケの刑」に陥れると言われる

(過去のいきさつはこちらをどうぞ。その1 その2)

わが家にやってきて、はや2カ月がたちました。
知り合いにむりやり押しつけたり、
オフィスで「野菜の種頒布会」を計画したりと、
コツコツと活動してまいりましたが、
種は一向に減る様子を見せません。

むしろ増加の一途といいますか、

最初の犠牲者・Naomiさんにあげたはずの「ハカラメ」が
なぜかいつのまにやら隊長袋の中にある、という恐怖。。。

しかも袋の中で放置していたのに
しっかりハカラネ→ハカラメまで進んでるし。。。

「種が減らせる!」と興奮しすぎて
2011年を20011年などと書き損じたのが敗因でしょうか。
どんだけ未来から来たんだよ。


いよいよ思い詰めた私は
1階の部屋の人が最近庭で家庭菜園を始めたのを知っては


近所の公園をぶらり歩きながら


・・・いけない何を考えているの、赤メガネ!べしっ
しっかりするのよ、芽をさましなさい!!ばしっっ

ていうか目じゃなくて芽をさます時点で終わってるから!!

あああ私のこのはりさけそうなピュアハートが
隊長袋の毒牙にかかって
悪事に手を染めてしまう・・・・あああああ




バルス!!



・・・とできればいいんだけど、
〆切と同じで消えないのだねえ(T_T)



そんな話を、畑仕事にきていたNaomiさんに愚痴った時のことでした。

Naomiさんの自転車のオシショーさんで、
畑の主であるTさんがサラッと一言。


!!!!!

初対面なのに、いきなりの「どんどんまいていいぜ」宣言!


ま、まさかこの御方は・・・・



(救世主ブラジルバージョンでお送りしております)


と、いうわけで。
この夏の間、私を苦しめ続けていた「種まけオバケ」も
Tさんの広〜い愛と慈悲のもと、一件落着の模様。
Naomiさん、Tさん、本当に本当にありがとうございます(T_T)
そして絵心なさすぎてホントすいません。。。

隊長畑@東京支部、いよいよ来週始動です!
| 赤メガネ | ベジーな人々(マンガ風味) | 12:50 | comments(7) | - | - | - |
本当にあった怖〜い話・夜のベランダ編
 それは小雨が降りしきる、ある夏の夜のこと。
外はまだしとしとと、雨。
窓を開けただけで、ねっとりと湿った空気が肌にまとわりついてくる。

ああ、こんな夜はさっぱりと冷や奴でも食べて
さっさと眠ってしまおう。
そう思って台所に立った私はふと

ネギが欲しいと思った。
切実にネギが欲しいと思った。

白い豆腐の柔肌に、痛々しいほど青いネギをまぶして
かつぶしふわふわかけて、やっこが食べたい。

そう思った私は、おもむろにランタンを手にして

一路、夜のベランダへ歩き出した。

外は雨。
そして、闇。

鬱蒼と茂る葉が腕に肩にあたるのを感じながら
ネギのあるベランダの奥へと進んでいく。

雨はちょうど小降りになったところ。
さっさとネギを切ってとっとと部屋に戻ろうと
傘をささずに裸足でベランダを歩いて
ネギの前でしゃがんだ

その時。


     
   にゅる




・・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・にゅる?

左足に違和感を感じて
おそるおそる足の裏をのぞいてみると・・・





まさかのナイトメア

踏んじゃったよ、はだしでええぇぇぇぇぇ(号泣)
しかも半身くっついてるし!!


ナメクジのにゅるにゅるってなんで
ふいてもふいても残るんですかねえ。
その夜がだいなしになったことは言うまでもありません・・・

雨降るベランダには罠がある。
そんな夏の終わりの「ベランダ菜園・恐怖あるある」でした。


| 赤メガネ | ベジーな人々(マンガ風味) | 07:50 | comments(7) | - | - | - |
あなたに愛とインゲンをあげる。
しかし雨、やみませんねえ。。。
先週末からずっと雨模様の東京。
天気予報によると、しばらくこんな調子みたいです。
残暑パワーに追い込みの期待を寄せていましたが
この調子だと夏野菜も撤収の方向でしょうか。。。

絶不調のわが家のベランダで、ひっそり種まきしていた枝豆が
ちょっくらふくらんできてたんですけど。
他の夏野菜同様ひょろっひょろなんで
はたして何粒収穫できるかしらって感じですが・・・

こちらは岩手に災害ボランティアに行っていた友人から
「現地で仕入れたから、植えよ♪」
と種をおみやげにもらってきてしまった「わらしべ」パターン。
7月まきの9月収穫品種(名前忘れた)。

「エンジン(種)だけは一流のところをみせてやるぜ」
「俺の人生(栽培)は晴れときどき大荒れ…! いいね! いい人生(着果)だよ!」
「GPS(肥料)ないとオレは運転(収穫)もできねえのかよっ!」

と鳥人間コンテストで名言連発しまくった
東北大学ウインドノーツ・中村クンの気分で
けっぱれ、東北えだまめ魂!

補足:
見てない方は、こちらをどうぞ。
ガンダム並みの中村クンの勇姿(YouTube)


豆、といえば・・・

先日、友人たちと女子会を催したのです。
理由のひとつは、足を骨折した友人AK子のサポーターとれた快気祝い。
もうひとつは、今月誕生日を迎えたNO美とAT子の聖誕祭。

アラフォーっていうかアラフィフに片足つっこんでいる主賓3名を迎え
宴もたけなわの折、酒解禁で調子に乗ったAK子が突然レイズハンド。



運ばれてきた1合とっくりを前に
「アタシ、お酒がおいしくなるおまじない覚えたんだよ!
やっていい?やっていい?いくよ?」














さいきん秋葉原のメイド喫茶に行った
イタリア人に教わったらしい。

カルシウムが足りないと、人間ってこわれるのね。。。

とりあえず快気祝いに
インゲンの野菜チップスをプレゼントしときました。

豆類は高タンパク低脂肪の優良食品ですが
なかでもインゲン豆は、大豆に次ぐ高カルシウム。
とりあえず食って骨くっつけとけ。
それでなくてもケガ治りにくい世代ですから!


いやーしかしアレですね、
テレビないと夜ってこんなに長かったんだねえ。
すごいよう。間がもたないよう。
夜にベランダいじれたらいいのにぃぃぃぃ(泣)

絵心ないのに夜な夜な絵を描くワシに
友人こぞって「アンタ気は確か?」

だいじょぶじゃないです。
心折れそうなんで、ポチッと応援お願いしてみたりする。
屋上・ベランダ菜園ランキング
| 赤メガネ | ベジーな人々(マンガ風味) | 07:04 | comments(4) | - | - | - |
ある農ガールはこういった
 
いやーもう惨憺たるありさまのわが家のベランダですけどもね、
いいのか悪いのかわからんが、おかげさまで数日留守にしても
今年はあんまり不安じゃなかったですよ。

なんせもともと枯れてるから(号泣)

今年は地震やらなんやらもありましたし
夏野菜を仕込む時期に悪天候が続いたもので
満足に土を作ることができなかったことが敗因かなと思っちょります。

なんせ週末しか作業ができないというのに
週末のたびに雨が降るんですもの。
例年の50%ほどしか土が作れなかったです。

3株植えた千成ひょうたんも、結実したのはわずか3つ。
小さな実は、いくつかひからびてしまい、
この夏はこれがマックスかなあ。
はたして赤メガネの野望はかなえられるのか・・・

ひょうたんとまったく同サイズのゴーヤ。
たぶんこれがマックス。第1果なのに。
まあ今年は収穫できただけでOKと思うことにします。。。
しかしさびしい〜〜〜

やっぱこれぐらい盛大に茂ってくんないとさあ〜〜〜

って野菜じゃないけども。
実家の裏の田んぼは、こんな感じで輝いておりましたよ。
やっぱ土だねえ。すべては土だ。
この夏は早めに切り上げて、土づくりがんばろう。

土といえば、昔飲み会で知り合ったプリチーな某一流企業OLが

「わたしホントに農業好きなんですよう。
土が好きで好きで好きで好きで好きすぎて・・



と言ってました。

好きが高じて農家のムスコと結婚すると言うので
「じゃあ仕事やめて農家になるの?」と聞いたら

「これで農業やらなかったら詐欺ですよね」

と言いながら豪快に酒をかっくらっておりました。


あのコは土に還ったんだろうか・・・
| 赤メガネ | ベジーな人々(マンガ風味) | 13:11 | comments(4) | - | - | - |
本当にあった怖〜い話・2
こんばんわ。稲ワラ淳二です。
この名前がいちばんこわいってな話もあったりなかったりですが
どうですか、第1夜はお楽しみいただけましたでしょうか。

今宵はその続きをお送りいたします。

手にした者は夜な夜な「種まけオバケ」に悩まされるという

改めて中身を確認したところ、袋の中には実に

34種類の

怨念がおんねん



・・・すいません、夏のせいです


その後も種まきのめどはたたないまま
時はただ無為に流れるばかり。
なんとか押入に押し込んでみるものの
種の怨念は消え去ることもなく

ただただまとわりついておりました。
そんなある日のこと。

まいた覚えのない場所から突如発芽した
ナーベラー(沖縄ヘチマ)のこぼれだま。
植える場所なし。しかも病弱。
そんな苗を引き取りたいという奇特な申し出が入ったのです。

菜園仲間のNaomiさんからのメッセージでした。

たまたま彼女がお手伝いしている畑が
偶然わたしのアパートの近く。
畑仕事に行くついでに、ナーベラーを引き取りたい、とのこと。

「病弱な苗ですけど、それでもよければぜひぜひ!
ちょうどよかった、いま種がすっごくたくさんあるんですよ〜
持っていきますので、よかったら好きなの持っていかれませんかぁ

そんなラブリィ〜なメールを打ちつつ、その日はやってきたのです。

初めてお会いするNaomiさんは、
愛車(ロードバイク)を颯爽と乗りこなす爽やかレディ。
初めて会った気がしないくらい、すんなり話は盛り上がり

(・・・これはイケる・・・)

内心ほくそえみつつ苗を渡し、
それとなく隊長袋を取り出すオレ。

「ホント遠慮しないで、好きなの持ってってくださいねえ〜〜
なんならこの袋ごと、どうです?
あっお礼とかぜんぜん〜ホントぜんぜん〜
Naomiさんにもらっていただけたら
種も喜びますよ、きゃはは〜〜

Naomiさんは大変つつしみ深い女性で
種を少しずつ取り分けて、持って帰ってくださることに。
まあ少しは軽くなったな、次は誰に押しつけてやるかと
ブラック赤メガネが虎視眈々と狙っていたところ

Naomiさん、何やらかわいい木箱を差し出したのです。

それは黄色いサフランライスでおなじみの
サフランの球根でした。

「注文したら、たくさん届いて困っていたので
お礼といっては何ですが、よかったら育ててみてくださいね。
育て方はすっごく簡単なんですよ♪」



まさかの種がえし





うそです、ホントにサフランうれしかったんですよNaomiさん
なんせ置いとくだけで水も土もいらないなんて
夢のような話ですからあ〜
ありがとうございます冬に花が咲くのが楽しみだなあ〜〜〜〜

開ければ開けるほど種が増えていく、謎の隊長袋。
ひょっとしてワシはわらしべ的なことになっているのではないかと
薄ら寒い気持ちを隠せない赤メガネであった。

今年の夏は暑いぜ。。。


**************
行きたかったなあ、紀伊國屋書店。
「神去なあなあ日常」の作家・三浦しをんさんと、
プラントハンター・西畠さんのトークイベント。
真夏に桜が満開になったらしいです。週末だったらなあ。。。。

| 赤メガネ | ベジーな人々(マンガ風味) | 08:27 | comments(8) | - | - | - |
本当にあった怖〜い話
こんばんわ。稲ワラ淳二です。

毎日暑いですねえ〜
え、暑くない?あらアタシおよびじゃない?
そんなつれないこと言わないでくださいよお
だいたいアタシ稼ぎ時なんですからねえ、
なんせアタシ、みょーなもの見ちゃったんですよ。。。

福島に暮らす菜園仲間、けんいち隊長&ハニーのところへ
陣中見舞いに行った時のことです。

帰り際、隊長からある袋を渡されました。
例のシーベルトくん来襲の影響で
大好きな家庭菜園をやむなく断念せざるを得なくなった隊長一家。

「うちに置いといても発芽率悪くなるばっかしだし
近くにあるとつらいから、もらってくれないかな。野菜の種」

誰よりも野菜作りを愛している隊長のことを知っているだけに
優しげな笑顔の裏にひそむ苦悩に思いをはせ、
ただ袋をむんずと握りしめ、

「…はい」

そう小さくつぶやくしたなかった赤メガネ隊員。

涙ながらに帰宅して、はたと我に返り。


これが問題の袋。

アンタ
バカあぁぁぁ〜〜???
(エヴァの惣流・アスカ・ラングレー風)

ベランダーの栽培面積の狭さを知った上での狼藉か(笑)

いやーまいりました。
種まきたいのは山々だけど
すでに夏野菜シーズンでプランターは1mmも余裕なし。

唯一、種の交換会をしていた「ベランダー乙女部」も
部長の引っ越しに伴うベランダ菜園撤退で自然消滅状態。
種はまけず、あげることもできず、
かといって寝かせておいても発芽率は下がるばかり。

そんな時に唯一できる方法と言えば・・・

なかったことにする。

「浮気はバレなければやってないと同じ」作戦
(根本の問題は全く解決されない最もダメなパターン)


そして時は流れ………


今年の梅雨ははなから様子がおかしかった。
梅雨入りしても猛暑ばかりが続き
ベランダの野菜は干上がるばかり。
一方でアタシときたら、妙〜にうなされて
眠れない夜が続くばかりで
日に日に衰弱していったのでした。

そんな、ある夜のこと。

あまりの寝苦しさにうなされて
寝たり起きたりを繰り返していたところ、
誰もいないはずの部屋の暗闇から
何やら声が聞こえてくるのです。

あまりの息苦しさで目を覚ました私は
よせばいいのに、つい、
声のするほうを見てしまったのです!

暗闇に目をこらしていると、
どうやら声の出どころは
部屋の片隅にちんまりとたたずむ
小さな袋でした。

そう、あの隊長袋です。

この夜以来、よなよな枕元に
「種まけオバケ」が立って
アタシをくるしめているのです。

た〜〜〜すけてえ〜〜〜〜



なんでこんな手のかかることやってるかというと
アナログ放送が終了したからに決まってるんです。
つづく
| 赤メガネ | ベジーな人々(マンガ風味) | 22:53 | comments(8) | - | - | - |

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