さみしい女は野菜を植える 

〜たたみ2畳のベランダファーマー〜
芸術の芸は、園芸の芸。
 芸術の「芸」の旧漢字は「藝」
人が苗を植えるさまをかたどった漢字なんだそうな。

つまりもともと芸術の芸は園芸の芸で
芸の中の芸は「園芸」なんだってなことを
活動を注目している花屋かと吉のkatookichiさんと、
世界的な育種家の竹下大学さんが話しておられました。

ほー。そうじゃったんか!

そもそも赤メガネ、芝居好きが高じて
かつては演劇関係の原稿を書いておりました。
その後、芝居から落語とかのいわゆる「演芸」に傾きだし
そしてなぜか家庭菜園に方向転換。

「そっちのエンゲイに走ったんかい!」

と周囲からさんざん言われておりましたが
あながち進路に間違いはなかったのではないかと
そんな風に思う今日この頃であります。

まあそんなこともありまして、
どうにも私はまっすぐに栽培上達に励むというよりも
園芸のまわりにいる人や、園芸文化のほうに
どうしても目がいってしまうんですわ。
(ということで栽培下手を煙にまこうとする作戦)

種や苗選びも「おいしそう」「育てやすそう」というよりも
「面白そう!」「へんな名前!」「どうやって育てるのこれ!」
というワクワク感をベースに選んで失敗するパターンです。

種のジャケ買いも大好物♪うふ

そんなわけで、常におもしろ植物を探しているのですが
ちょうどわが家のベランダが悲惨な状態なので
この機会にまとめておきたいと思います。

まず、いま一番ほしいのがこれ。
題して「おとなの園芸講座」シリーズ。



その1「蚊取り草(英名:モスキートブロッカー)」

「ゼラニウムの一種でバラの香りがし、
その匂いが蚊の嫌いな物質を含む。
安眠、伝染病の予防、芳香剤の代用に効果あり。
ただし殺傷能力はベープマット>蚊取線香>蚊取り草」


って効果ナイツ



その2.地震予知草(英名:アースクェイクプランツ)

「地震発生の数時間前に、葉が閉じる習性があるオジギ草の一種。
うまくすれば、自分だけ助かることができる。
ただし、常に観察する必要があり、仕事が手につかない。
また夜間は葉が閉じる為、測定不能」

自分も助からナイツ


その3.電磁波吸収サボテン(英名:PCカクタス)

「NASAが証明した、電磁波を吸収してくれるセレウス属のサボテン。
パソコン必須の現代人には欠かせないオフィスアイテム。
しかし本当に効果があるのか?全く目に見えない」

NASA証明してナイツ

続いて第2シリーズ。

快楽編:ハッピーフラワー(ケシの花/英名:ポピー)

「元売人のコメント:ドラッグに興味津々な青年諸君!
ちょっと趣向をかえて「麻薬撲滅・ご近所花畑推進キャンペーン!」
に参加しないか? 農作業はからだにもいいぞぉ〜!」

ケシなら何でもハッピーか


韓国編:レインボー唐辛子(ミニ鑑賞用唐辛子/韓国名:コチュ)

「スーパースターのコメント:日本の皆さん、アンニョンハセヨー!
唐辛子といえば韓国!七色に変化するこの唐辛子、
韓国では「夢が叶う!」といわれ、今引っ張りだこの超人気者なんだ。
君もぼくと一緒に唐辛子で夢を育てないか?アハハハハ!」

フジテレビで売っています(ウソ)


夜祭編:チキンヘッド(ミニ鶏頭)

「テキヤサン:そこのお兄さん!どうよー?この花?
手のひらサイズで絶対に大きくならない!ちっちゃいまんま。
簡単に育って、場所・手間とらず!そんでもってカラフル!
表参道界隈のコジャレタ花やだと3000円だよ!
それが自分で育てれば、たったの735円ポッキリ」

イラストのインパクト勝ち

第2シリーズはひねりが足りないものの、こういうノリは大好きです。
植物自体はフツーでも、見せ方ひとつで面白くなるもんだ。

ちなみにこれ、イーライフという会社の
観葉植物・花等のミニ栽培キットというやつなんですけどね、
野菜・果実等のミニ栽培キットのほうはフツーなんだよね。
つまらんのう。

***追記****

よくよく調べてみたら、こちらのシリーズは
ワールドフラワーサービスというフラワーショップの企画商品でした。
イーライフは販売のみですね。
どーりで毛色が違うと思った・・・

ただ、公式サイトには情報がないので
もう廃盤になっているのかな〜。
よく見たらイーライフも販売中止だった。ぐえ(泣)
復活のぞむ!

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あと、これは買おうと思った時に完売していたやつ。

地震が来ても「備えあれば自信あり!」
日光種苗のレスキュー菜

日陰にも強く、日当たりの悪いところでも栽培可能、
1年中、天ぷらなどにして食べることができる正統派ヒーロー

災害強力菜!

生でも食べられ、
ストレスがたまって食欲不振のときにおすすめな
非常時の心のエンジェル

救助菜!

春は新芽、夏はつぼみ、花まで食べられ
つぼみは蒸したあと日干しにして貯蔵もOK。
いざという時頼りになるアニキ

陸上自衛菜!

葉を摘んだら、明日の朝にはもう芽が出ているといわれるほど
成長の早い植物(実際には4日 位かかるそうですが・・・)
栄養価も高く、食欲増進、疲労回復、体をあたためる効果があり
どんな料理でもマルチに使える食いしん坊

救済菜!

5人そろってゴ・・・・って4人しかいないし。
戦隊モノ風にアレンジしてみました。

日光種苗さん、ナイスセンスですね。
「おもしろ植物」の「魔よけの木」も気になる〜。

しかしレスキューメンバー、
あれがコレで、それがアレでって感じで
カテサイやってる人にはネタバレしてます?
災害救済菜と陸上自衛菜がわからないんですが・・・

それにしてももう少しおいしそうな写真にならんもんか

とにもかくにも、園芸のゲイは防災のボウってことで(え?)
まだまだ余震が続くなか、しっかり栽培がんばりますです。

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写真拝借してしまいました。すいません。
ありがとうございます〜。
イーライフさん
日光種苗さん

| 赤メガネ | 秘密のサイエンニュース | 07:14 | comments(9) | - | - | - |
トマト狩りの時代
水耕栽培でトマトたわわ 恵庭「えこりん村」

 恵庭市の「えこりん村」で、昨年11月に植えた1粒の種からトマトの苗が成長し、広がった茎に真っ赤に熟した多数の実が揺れている。

 土を使わない水耕栽培で育てた。肥料の濃度と水温を一定に保ち、多くの酸素を根に流すと、土で栽培した場合とは比較にならないほど根が伸び、茎は根本が直径約5・5センチに、葉は柱に支えられた棚をつたって幅8メートルほどに広げるまで育った。

 これまでに実ったのは2795個。トマトの木が気持ちよく育ってくれるように、朝と夕方にはモーツァルトの名曲をかけ、お客さんからはトマトに声をかけてもらうというユニークな試みで、今年の10月までに2万個の収穫を目指す。【写真・文 平田明浩】

毎日新聞 2010年6月8日 22時24分


サイトには写真もありますが
いいなあ、ぶらさがりトマト。
うーんて背伸びして、ガブっといきたい。

それにしても、最近やたらとまわりでも
水耕栽培の人が多い気がしますね。

野菜作り始めた時は
「土を使わずに野菜を作る」ということが
ぜんぜんピンとこなかったんだけど
小スペース・小規模栽培のベランダーとしては
なかなか気になる話ではあります。

ま、水やりが一番苦手な私には
成功率が低そうな栽培法ではありますが(^^;)
| 赤メガネ | 秘密のサイエンニュース | 11:53 | comments(7) | - | - | - |
家庭菜園も3日坊主系?
「ベランダ菜園、きてるね!」と盛り上がった途端に
こんな記事発見。
家庭菜園がブーム、関連業界も活況 でも4割が「1年続かず」?

幅広い世代で野菜作りに取り組む人が増えた結果、農機や殺虫剤の売り上げが伸びている。土や緑に触れる楽しみはもちろん、安全で安心な食品を求める動きが追い風となり、関連メーカーも講習会の開催など新たなファン層の取り込みに力を入れ始めた。

 野菜作りブームを証明しているのが、市民農園の伸びだ。「10平方メートル程度を借りて手軽に楽しむ人が増えている」(クボタのトラクタ事業推進部)のが理由で平成20年度に全国で3382カ所。この10年で6割近くも増えた。

 農機の中でも顕著な伸びを示すのは、取り扱いの簡単なミニ耕運機だ。クボタの場合、好調なのはカセットコンロ向けのカセットガスを燃料とした「ニューミディ カチット」。農機専門店など一般ユーザーになじみの薄い場所で扱うため「販売計画は慎重だった」が、今年1月の販売開始以来、3カ月で1千台を突破した。年間目標に匹敵する数字という。

 昨年のサントリーフラワーズの野菜苗「サントリー 本気野菜」の販売個数は前年比5割増の51万個。今年は品種を大幅に増やし、売り上げ倍増を狙う。

 ハンドスプレータイプの殺虫剤の場合、昨年の市場規模は前年比で1割以上伸び、とりわけ天然成分系は5割増となった。背景についてフマキラーの大瀧修司マーケティング部グループリーダーは「家庭菜園が牽引(けんいん)役。より安全性を求める動きが強まっている」と分析する。

 こうした流れを確実なものにしようと、各社は野菜の育て方に焦点をあてたイベントなどPRに余念がない。クボタは昨年から「家庭菜園教室」を立ち上げ、関東近郊で10回程度実施。今年は東海や九州地区にも開催場所を広げ、20回以上開く考えだ。クボタでは、「消費者との結びつきを強めたい」としている。

 家庭菜園ブームについてタキイ種苗(京都市下京区)の瀧井傅一社長は「新しい農業分野だ」と指摘。若い世代に向けて、ミニトマトなどの正しい育て方を伝授するため、昨年から始めた「ベランダやさい学科授業」を積極的に進めている。フマキラーも講師に専門アドバイザーを迎えて、ホームセンターなどと共同で行う「寄せ植え教室」の普及に力を注ぐ。

 フマキラーによると、家庭菜園を始めて1年以内で中断する人は4割に達するという。新規顧客の開拓ととともにいかにつなぎとめを図るか。関連市場を育てるには、各社の知恵がカギとなりそうだ。


ええー、4割が1年以内で挫折・・・??
春夏やって終わりって感じかしら。
まあ、わからんでもないが・・・けっこう手間ひまかかるし。

HCのあの盛り上がりは、ブームというより
「ブームにしかけたい業者側の思惑」のほうが強いってことか。

勝負はきっとこの1年2年ですね。
定着しますように!


| 赤メガネ | 秘密のサイエンニュース | 07:22 | comments(4) | - | - | - |

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