さみしい女は野菜を植える 

〜たたみ2畳のベランダファーマー〜
キラーカリビア〜ンヌッ!
夏バテなのか、燃え尽き症候群かよくわからないんですが
とにかく最近やる気が起きず、ぼんやり過ごす日々。
夏野菜の片づけを細々としつつ、秋冬野菜にも手をつけないまま。
まーいったいアタシったらどーしたことでしょう。

そんな私を知ってか知らずか、先日
菜園仲間のけんいち隊長から挑戦的な贈り物が。

ハバネロ&ジョロキア食べ比べセット

激辛唐辛子を栽培していた隊長から
「できすぎて困っとるんやけど、いらね?」と言われ
「いーよー捨てるくらいならちょーだーい」
と軽い気持ちで返答したまではよかったが

タッパーにたっぷりと収まった、毒々しい唐辛子たち。
長々と書かれた使用上の注意レター。
「調理の際は、くれぐれも注意してくださいね。
手袋、ゴーグルを同梱しましたので、お使いください」

・・・この時点で早くも後悔 

世界一辛いとウワサの「暴君」ハバネロは
レッドサビナ、オレンジサビナ、カリビアンレッドの3種。
見た目はころんとかわいらしいのですが、これいかに。

暴君を超えたと言われる「魔王」ジョロキアは
しなびたししとうみたいな形ですが、これまたどうして。

「くれぐれも気をつけてネ」という隊長の注意レターを読んで
超びびってしまったダメっ娘・赤メガネ。
しかーし。目の前にある自家製作物を無駄にするなんて
ベランダーの名がすたる!

ということで、激辛大好きな友人を巻きぞえにして
ためしに使ってみることにしました(ああ小心者)。

ところが、鼻歌うたいながらやってきた友人も
隊長のレターを読んで無言に(笑)
「と、とりあえずスープにそのまま入れてみよう」
というわけで、ブロッコリーのトマトスープにこっそり投入。

おそるおそる飲んでみたが
「ん? 辛くなくね? けっこう平気かも?」

ということで、フォークで2つ3つ穴をあけて
穴の部分を箸につけてペロリ。

ん、あれどうだろ、意外といけるかも、



ぎーーーやーーーーー!!!!



うわうわうわうわうわうわ
なんやこれなんやこれ
辛いどころじゃない、痛いよ、痛いよ!

でもうまいかも、これいいかも、
がはは、なんかおかしくなってきたよ、
すげーすげーよ隊長!

痛すぎて妙にハイになってしまった私たちは
いてーいてー言いながら飲みあかしたのでした。

そして翌朝、友から電話。
「・・・なんか、お腹くだってるんだけど・・・」

「まじ? やっぱ刺激強すぎんのかなー大丈夫?」
などと心配していた私でしたが、

お昼頃、妙に変だなーむかむかするなーと。
昨日飲み過ぎたかな、と最初は思っていたんですが
午後からは妙に変だなー腸がひりひりするなーと。

その「ひりひり」が時間とともに
下腹部から下へ下へと降りてくるのを感じてようやく

「あ、ハバネロか」

と、そのように気づいたのでありました。
すごいよ、腸の痛みを感じたのは初めてだよ。
おそるべし、暴君ハバネロ・・・

使用したのは、わずか1こ。
さて、残りはどうするべきか。
生のまま料理に使うには
勇者となるべく冒険の旅に出る必要がありそうです。

そこで、隊長さしいれの手袋と

ゴーグル装着。

いちばん色がきれいに出そうな
ハバネロ・カリビアンレッドから「オペ」することに。

こうしてみると、きれーな赤色なのにねえ。
これであんな味とは、反則だ。

すり鉢でとにかくする、する、すりつぶす。
親のかたきのように、すりつぶす。

目と指はカバーされているが
鼻腔に激しい攻撃を受け、くしゃみ止まらず。
そのうち、手袋で隠れていない腕がひりひり。
ひ、ひい〜〜いてえ!

ゴーグルと手袋、ギャグかと思ってたけど
ありがとう隊長、これなかったら今頃死んでたよ・・・

20分すりつぶして、塩と酢をまぜて
ハバネロタバスコのできあがり。

これで1/4消化。
激辛道はまだまだ続く・・・
| 赤メガネ | ホームメイド家族フード | 11:00 | comments(10) | - | - | - |
もの食う人々〜はじめ人間ギャートルズ
前回のズッキーニ菜クッキングは大失敗でしたが、
あの後、ハタと考えた。

セロリやフキに似た感じなら、
もしかしてフキと同じ下ごしらえをしたらば
おいしく食べられるのではないか?

もともと大きく育てる用にスペースをとっていないせいか
最近の豪雨でズッキーニはポキポキと勝手に折れています。

・・・

どうせ枯れてゆく身ならば・・・

・・・・

実験台になっていただきましょう♪

というわけで、
フキの下ごしらえ
を参考に、
全く同じ方法でやってみました。

茎に塩をまぶし、まな板の上でゴシゴシと転がす「板ずり」。
その後、熱湯で5分ほど煮てアクを出し、
冷水にひたしてしめてから筋と薄皮をとる。

なるほど、生のままの時よりも筋がとりやすく
薄皮も面白いほどよくとれる。

ふいに小さい頃、田舎のばあちゃんがフキをとってきて
下ごしらえを手伝わされた記憶が突然よみがえってきました。

するとどうでしょう。
なんと美しい。。。

それでなくても空洞で美しい透け感があるズッキーニ茎ですが
ゆがいて筋をとった後の、絵に描いたようなストライプ。
しばし、灯にすかせてうっとりと楽しみました。。。

こうなったら、フキよろしくトコトン“和風”でいきましょう。
というわけで、細かく刻んでおひたしにしてみました。
これで1本分の茎と葉っぱです。

ここにかつぶし投入、醤油をかけていただきます。




うまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいときめき

やっぱりコレはアレですね、
野沢菜みたいに細かく刻んで
シャクシャクした歯ざわりを楽しむ漬け物がベストですね。

これでもまだかたいので、みじんぎりがいいです。
あと、葉っぱはやめたほうがいいですね(笑)

今度はズッキーニの実と一緒に
ラタトゥイユの具にしてみよう。

こうやってみると、なんだか自分が原始人になった気分です。
昔はこうして、おそるおそる食べながら
どうすればおいしいのか、体にききながら
トライ&エラーをくりかえしてきたんでしょうね。

ギリシャの人も、よくこの茎と葉を食べようと思ったよなあ〜。

そう言えば、トマトは昔「悪魔の実」として
おそれられていたという話を聞いたことがあります。

昔は今みたいに赤い食べ物はなかったですから
「赤い色には毒がある」として
ヨーロッパでは200年も食べずに観賞用として栽培していたらしい。

食用され、パスタ素材の定番になったのは18世紀以降だと
パスタメーカーの人から聞いたことを思い出しました。

最初はみんな、こうしてドキドキしながら食べたんだろうなあ〜
と思うと、なんだか興奮しますわ。

そんなこんなで、ゴーヤの実が少しずつ大きくなってきました。

こんなゴツゴツのゴーヤを、沖縄の人もよく食べようと思ったよね?
何も知らない状態だと、これを口に入れようと決心するのは
かなり勇気いると思う。
(見てくれで言えば、けっこう簡単に死にそう)

・・・・・まてよ、

ゴーヤの葉っぱもけっこう大きいよなあ

もっさりなるし、
もしもアレを食用できたら
天ぷらとか〜漬け物とか〜


ハッ


このままいくと
私は岡本信人になってしまいそうで
自分で自分がこわい今日この頃。
(同じ山口ケンミンだし)
| 赤メガネ | ホームメイド家族フード | 00:02 | comments(7) | - | - | - |
ズッキーニ・クッキング

忙しくてブログアップする時間がない〜〜〜
とボヤいている間も、もっさりガーデンはノンストップでありまして・・・

今年は「ジャンクガーデン」を目指していたのですが
完全に「ジャングルガーデン」になっております。

奥地のゴーヤやミニトマトの世話をするために
草を蹴散らし、林を駆け抜け
猛獣を1匹2匹やっつけるくらいの勢いが必要です。

そんなこんなで、もさもさと作業をしているうちに
手前のドデカいズッキーニの茎を
ぽきぽきと折ってしまいました。

撤収したズッキーニの葉と茎。
不可抗力だ、許せ。。。
そもそもアンタがもじゃもじゃ育つからいかんのよ!

それにしても立派な葉っぱだ。
このまま捨てるには、あまりにも惜しすぎる。

・・・・よし、やってみるか!

実は、かねてからズッキーニの茎が
セロリかフキかというほどおいしそうだったので
ひょっとして食べられるのでは?と思って
いろいろ検索してみたんですよ。

すると、ギリシャのほうでは
ズッキーニの葉や茎はもちろん
花まで食べているということが判明。

ズッキーニの実以外を食べるチャンスなんて
自分で育てている時しか日本ではないと思うので
チャレンジあるのみ!

しかし、ズッキーニの茎って空洞だったんですねえ〜。
どーりで透明感があると思った。
やっぱり植物って不思議だ・・・

というわけで、ネットで検索して見つけたレシピ
「ズッキーニ菜の煮込み」を試してみることに。

試しにちょっとかじってみたのだけど
なるほど、確かに味もアクもない。
どっちかというと水っぽい感じ。

ただ、ものすごく線維がかたい。
フキっぽいものを考えていたので、予想外。

とりあえず、どんな料理になるのか全くイメージできないので
レシピどおりに作ってみることにする。

茎の根元から先にかけて、念入りに筋を取る。
たぶん、これが食感の要になると思う。

適当な大きさに切って、
ニンニク、タマネギのみじん切りとともに
茎をオリーブオイルでソテー。

しんなりしてきたら、葉っぱとじゃがいも、トマトを投入して
水を入れて、やわらかくなるまで煮る。

思った以上に水分が出るので、水は少なくてもいいかもしれない。
あと、味にパンチがないので、塩胡椒だけでは物足りなさそう。
私は冷蔵庫にあったチーズを1ピース投入し、
最後にオリーブオイルを加えてみた。

できあがり〜

なんだか見てくれがあんまりきれいじゃないけど
まあ最初なんで、こんなもんかなと。

食べてみた感想はというと・・・・


うまーーーーーーーーーーーーーーーーくない冷や汗

線維がしっかり残っていて、お世辞にも美味とは言えないな(^^;)
でも、そのぶん煮込みなのにもかかわらず
こんなに歯ごたえがシャキシャキするっていうのは
なんだか不思議な感覚。

これはもっと細かく刻んで、
もっともっと煮込んだほうがよさそう。
ぜったい型くずれしなさそうだし。

何より葉っぱが厚くてかみ切れない(笑)
葉っぱは千切りにするくらいの勢いが必要な気がするなー

そもそも味がすごく薄いので
料理としてはパンチに欠けるのが難点。
肉料理のつけあわせレベルかも。

ていうか、レシピでは「花や未熟な実も一緒に」
と書いてあったんだけど
もったいねーっす!と思って使わなかったのも敗因かな。
甘さが欲しい!

それよりこれ、ひょっとして
野沢菜漬みたいに漬け物にしたほうが
似合うかもしれない気がしてきた。
ピクルスにしても、しゃくしゃくしていいかも。

せっかく食べられるなら、どーにかしておいしく食べたい。
これぞエコ? 

というわけで、料理下手の私のために
ズッキーニ料理のアイデア募集です〜。





| 赤メガネ | ホームメイド家族フード | 10:49 | comments(5) | - | - | - |
1年でいちばん幸せなレシピ

この1年、さんざん悩まされてきた
わがやのシークワーサーが
ようやく収穫期を迎えました。

ハモグリバエにやられ、
異常にはやい開花におののきつつ
官能的な香りと白い花を堪能し、
不気味な粘液に翻弄され、
すす病とカイガラムシ攻撃に涙し…

決して豊作とはいえませんが、
それでもこうして収穫できたこと。
「この幸せを誰に伝えたいですか?」
「ここまで私を育ててくれた両親そして、
私を応援してくれたたくさんの人たちに…」

金メダルかじりーの。


生シークワーサーといえば、まずこれ。
オリオンビールです。
もちろんアサヒ提携のやつではなくて、
沖縄産の三ツ星オリオン。

そして爪楊枝です。

シークワーサーのヘソのまわりを
爪楊枝で5つ6つ、ぷつぷつと穴をあけましょう。

市販の生シークワーサーだと、
みかんやかぼすのようにほどよく熟していますが
我が家の青いシークワーサーは
さした瞬間にプシューッとジュースがあふれます。

もったいないので、なめーの。

あけた穴のほうを下にして
おもむろにオリオンにしぼり入れます。
ジューッと思いっきりやっちゃってください。

すると、夏にぴったりな
シークワーサービールのできあがり♪

これ、とある沖縄通の知人に教わった秘技。
こうするとスライスしたり、手を汚さないまま
シークワーサーの汁を使い切れるんです。
旬しかできない、沖縄テク。

さらに今年は初めてチャレンジ。
黒糖焼酎にベランダからもいできた
シークワーサーの実とミントの葉を投入。
ソーダで割って、さわやかテイスティ。

ラムをライムとミント、砂糖、ソーダで割った
「モヒート」という大好きなカクテルがありますが、
ラムも黒糖焼酎も同じさとうきびで作ってるし!
ライムもシークワーサーも柑橘系だし!
ということで、作ってみました和製モヒート。

あ〜〜〜〜♪

この瞬間のために、生きていた1年です。

夏休みのため、しばらく更新をお休みします。
みなさま、よい休暇を。

| 赤メガネ | ホームメイド家族フード | 23:56 | comments(5) | - | - | - |

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